彼の選んだ最期
まだしっかり文章を紡げず、断片的なものになってしまうことをお許しください。
またしばらくは、関連記事をぽつぽつと書くことになろうかと思います。
ご容赦ください。
夫の逝去の日記に、お心のこもったお励まし、おなぐさめをいただき、本当にありがたくおります。
最先端医療の病院にあのままおりますれば、あと数日の延命が可能であったかと思います。
けれど、夫はあえて、今の病院を選びました。
そして夫の意をくんだ医師により、自然死に近い状態で息をひきとりました。
急変後の処置は、心臓マッサージのみ、父の時のようにさまざまな機器や薬滴やチューブもなく
むくみも病気による最小限の体で逝きました。
父は最期まで最先端の医療体制の中で逝くことを望み、夫はあるがままを選んだ。
どちらも、逝くものの意に沿った看取りをくださった、それぞれの医療関係のみなさまに改めて感謝です。
夫を看取ってくださった主治医は少し年配の普段は穏やかな話し方をする女医さんです。
糖尿病治療にここ数年夫がお世話になっていました。
ふいの呼吸停止でかけつけてから約1時間近く、心臓マッサージ施術の重労働による大量の汗と涙と鼻水もそのままに
ぐしゃぐしゃになりながら、なりふりかまわず心臓マッサージを続けてくださいました。
わたしは夫の手にすがって泣きながらふと我に返り
もう、じゅうぶんですのでとお止めすると
「年を越させてあげたかったのに、ごめんなさいね。」と号泣してくださいました。
呼吸器を押していた看護師さんも一緒に泣いてくださり、
看とりはぬくもりある時間をいただきました。
夫が選んだ最期は、ほんとに夫らしく。
何よりの救いでありました。
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