2015年06月24日

絵本専門士誕生!

ひさびさ。「塩尻市立図書館のここがすごい」シリーズ。


市民タイムス6月24日塩尻版第一面より

文部科学省所管の国立青少年機構が新設した「絵本専門士」に塩尻からお二人が選ばれました。

全国から800人超の応募があって、その実績、実力の選考から養成講座にたどり着けた中からの認定者のはたった37人。

うち3人が長野県。これだけでもすごいのに、内2人が塩尻在住!という。

どんだけ先進やねん、です。

塩尻市立図書館で勤務している読書アドバイザー、松本美幸さんがそのお二人のうちの一人。

同時に資格をとられた松本の子供プラザ勤務の鎌倉さんとは、日ごろから連携活動のある世界のようです。

読書アドバイザーを専任職員として置いている図書館はそう多くありません。

彼女の、その企画力や人脈、探究心は、図書館に多くの出会いの場と学びの場をもたらしています。

日々の業務の合間をぬっての課題提出や講座受講はなみたいていのご苦労ではなかったはず。

それを支える体制も塩尻の図書館ならではのことだと推測します。

今、やっている朗読奉仕員の講座にも職員さんが来てくださっていますが、シフト調整をしてもらえてるとおっしゃっていました。

人を生かす、人を尊ぶ、その先に「本」がある。

その姿勢が、塩尻の図書館にはあります。

だから、「あたたかい」。「面白い」。「わくわくする」

図書館長、伊東さんの日々のつぶやきをfacebookで拝見できるようになって、ますますそのことが実感できている今日この頃です。



  


Posted by のんたん  at 10:06

2015年06月17日

百鬼ゆめひな~飯田美千香さん~

また、ちいさな旅をしてきました。



百鬼どんどろの愛弟子、「百鬼ゆめひな」さんの「夢雛神楽」。

伊那にあるざんざ亭というジビエ宿で定期公演を始めたと聞き、機会を待っていました。

5月の連休の混みをさけ、平日の公演を選んで正解。かぶりつきで堪能。

上の写真は始まる前。

そして公演後の、舞台。 夢のあとに残された「ひな(人形)」たちの息遣いがまだ残っています。



彼女自身がかぶる面の美しさと慈愛の表情は、「母」。大地の、子の、我らの。そんな感覚で魅入っていました。



公演終了後、懇親の酒席が設けられ、対面に素顔の彼女がありました。

10代の娘かと思うような透明感をもって、猫絵の二部式をまといちょこんと座ります。

そばにいくこともできたろうに、でもわたしはその距離に見る彼女が素敵で、動けませんでした。

少し離れた場所で聴く彼女の声も、すてきで。ぼんやり皆の会話を聴き入って幸せにおりました。



あいたいひとにあいにいく。

そんな旅に夢中です。


ゆめひなさんのHPはこちら人形師 飯田美千香 Official Site」







  


Posted by のんたん  at 12:28

2015年06月11日

風景の色づき

ー小さな旅の日のー

『ねえ君』

若い男性の声が背中で聞こえた。

このまま振り向けば

「あ、しまった。年配だった」とバツの悪そうな顔を見るだろうと

ならばとぼけて、なんでござんしょとしわがれ声を出そうかと、少し意地悪な気持ちで振り向くと

そんな思わくを大幅にはずした、若者というよりあどけなさがしっかり残る少年の顔があった。

顔は確かにこちらを向いているものの、視線はわずかに外し、変声期が早かっただろう安定した大人声で

「君はずっとここにいますね。人を待っていますか?僕は待っています。来ませんか?何時ですか?」

とよどみなく少し早い口調で話しかけてくる。

ああ・・。そうか。。。

「人を待っていません。ただ、街がきれいなので眺めていただけです。心配をしてくれましたか?ありがとう。」

そう答えると

「あのビルの高さは○○○メートルです。」から始まって、わたしにはよくわからない蘊蓄をたくさん、話してくれた。

あいづちを打ちながらしばし。ひとしきりはなすと、首をかしげたりあたりを見回す様子を繰り返しながら。

「ではさようなら」と離れて行った。 後姿を見送りつぶやく。

私の背中は、話しかけやすかったですか?

おはなしを、ありがとう。

*********

今日、知らない人と 話しました。 会話、ではなく、言葉を聴いたのです。あの風景は、彼の言葉で、たしかに色づきを持ったのです。

私が誰かなどとは関係なく。
  


Posted by のんたん  at 00:00

2015年06月08日

現実を知ることのありがたさ

週末に小さな旅をした。

お会いしたかったのは、ふと目指したいと思い立った道を、しっかりと歩んでいらっしゃる実践者。

繋いでくださったのは、かねてから尊敬している、あらゆる場面で「人」をつなぐ達人。

お会いした実践者の方は、短い時間だったが、お忙しい中を時間を割いてくださり、面識もない私に真剣にお話をくださった。

「あなたは今いくつ?」

「体力は?」

「うん。後10年ですよ、あなたが『働く』という形をしっかり行えるのは。」

「始めるときは、終わり方を考えて。きちんと終われることを自分に課してから、ことは始めるものですよ。」

「今していることの記録をお取りなさい。流さず。そこからしていくべきこと、していなかったこと、しなくていいことが見えてきます、きっと。」

「急がなくていい。3年。考えて動いてみてください。」


淡々と、でもしっかりと目を見て伝えてくださる言葉の数々に、うなづきながら自身の甘さと自分に残された時間の現実を身に入れた。


仕切り直し。

ありがとうございました。

ほんとうに、ずしんと入りました。

死ぬまでどう生きていくか、本気でちゃんと、考える、そういう年になっていた。

3年。 動いてみます。





  

Posted by のんたん  at 08:29思う

2015年05月27日

すっぴん淑女~東浜良子さん~



昨年度作成の朗読ボランティアグループのリーフレットの表紙には、この写真を採用させていただいた。

向かって右が、今のグループ代表、東浜良子さん。

かつて私が講師を務める朗読養成講座(全11回)を3期連続して受講した珍しい人物。

つまり人の3倍、33回も講座に通ってきたわけで。

すっぴんにベリーショットのスリムさん。

てっきり年下だとずっと思っていたら、昨年あたりに知ったが、おねえさまだった。

で、これも昨年あたりに知ったが、飲み助である。

  (夏の山賊フェスタにて)

朗読ボラの活動は、活動外のプライベートにお互い頓着しないので、それぞれにずいぶん後から、あらそうだったんだ、と知ることが多い。

本職は個人対応の学習塾の売れっ子講師だ。

どおりで、学ぶ姿勢も半端じゃない。

またたくまにグループの中枢を担う存在となり、3年かけて推し進めたデジタル化事業では、

その旺盛な学習能力と、レクチャー力を持って、パソコン技術講座を担い、

会員がデジタル録音ができるところまでを根気よく進めてくださった。

最近では、お互い、飲み助であることがわかったので、ご一緒させていただくことも多く。

一緒に飲んでみたわかったのは、わたしはすぐ酔うただの酒好きだが、

彼女はいくら飲んでも、酔ったの?ほんとに?と疑いたくなる「ざる飲み」烈女であるということ。

最近では資格も取ってワインガイドもしているとか。

そして、彼女の人心掌握力は、まねのできないスキル。

過去記事でも書いた、あらゆることを自分個人では抱えず人に振って気持ち良く動かせる力だ。

この記事ではTさんと表記している。

参照過去記事『

も~~、東浜さんには、かなわない~、いつのまにかわたしがあれとこれとそれもやることになってるのよ~と

かなわないといいつつ、笑って元気よく動いている実力持ちの数人を見るにつけ。

やみくもに振っているのではなく、適材適所を心得ているのがわかる。

ねえねぇ、どうしたら、そうしてお顔も心も、すっぴんで、きれいにいられるのかなぁ。

と、ずるい~~といいたくなる「おねえさま」である。






  


Posted by のんたん  at 16:25声仕事

2014年11月09日

24時間フルで



金曜日夕方、あずさに乗り込み。 内幸町へ。

夜からの 元TBSアナウンサー石井和子さんの朗読会へ。

 瀬戸内寂聴 女人源氏から「萩の露」朗読  拝聴。

 ん~~。よかった~~~・・・。

この朗読会に誘って下さったお友達はどこにいってもお顔の広い素敵な女性で。

ばりばりのキャリアウーマンなのだが。

石井さんとも旧知とのこと、尻込みするわたしを引っ張って行き合わせをしてくださり、石井さんから好いお言葉を頂けた。

また、今回はそのまま、そのお友達のおうちに泊めていただくというすばらしいおまけつき。

彼女なじみのイタリアンで遅い夕食を軽くワインでいただき(最初のワインは店長サービスなんていうVIP扱い;)

優しい、彼女のダーリンの運転お迎えでご自宅へ。

シャワーをいただいたあとリビングに。

娘さんも加わってくれて、おいしいお酒で、さらに夜更け3時過ぎまで語り合い。

翌朝は、藤沢の遊行寺での月釜に連れて行ってくださった。

正客をと進められる頻度が高い彼女にくっついていったので、申し訳なくもお隣に陣取り。

点心席では、朝彼女が出早に詰めてくれたお弁当をいただき。

お薄、濃茶、番茶席まで、3席楽しんで帰路に。

濃い24時間でありました。

あたたかき数々のお気づかい、旦那様とのすてきな丁々発止、

闊達な彼女とその彼女から育った娘さんの大和撫子ぶりとのギャップが楽しく。

素敵なご家族だなぁと、ほのぼのしあわせ、いただきました。

大変お世話になりました。ありがとうございます(^0^)









  

Posted by のんたん  at 01:21朗読とともに