2012年06月25日

6年かかって映画ができたわけ

市民活動支援課企画の「ふるさとがえり」上映会。

この映画が出来上がるまで実に6年。

始まりは、岐阜県恵那市から一人の市職員がアポなしで、のちに脚本制作を手掛けることになった

FireWorkという会社を訪れ

「あの~、まちづくりで、映画つくりたいんですけど。。」と切り出したときから。

基本、来た依頼は断らないをポリシーのFireWork。

「やりましょう。」を宣言。

平成大合併を終えて大きくなった恵那市は他県同様、集落同士の横のつながりができていけないことに苦慮していた。

で、一人の若い職員が、宮崎の「どげんかせんといかん」、よろしく、「やらまいか、」の精神で突進し始める。

その熱意に「巻き込まれ」FireWorkは動き始める。

だが、田舎のまちにあたりまえに存在する「排他意識」の壁。

よそもんがきてなにするん?映画?は?それがなにになるん?

の猜疑心を払しょくするため、こんどはFireWorkの彼らがまちに溶け込む試みをする。

空き家を借りて住んじゃう。飲みにケ―ション展開で、ともかく対話を続けていく。

まず、心を開いてくれたのは、地域のおかあちゃんたち。

やせっぽちな若者たちが、住みついて、なにやらやりたいと頑張っておる。

母性は無償の許容。食べてけ、飲んでけ、足りてるか。泊まるか?

そこから男衆を取り込んでいく。なんてったって、おかあちゃんたちのとりなし力は絶大で。

映画をまちの人々の接着剤にするには、全域を巻き込まないと意味がない。

そこで、そうしてひとつひとつの集落を、できあがった恵那のコアメンバーとともに年月掛けて攻略し。

ともかく聞き取り、ニーズ拾い。

市民が望まなきゃ意味がない。気持ちを受け取り続けて、その果てに、ようやく出来上がった脚本は。

こども時代と大人時代を交差させ、消防団を核にした、ふるさとの風景と思いと問題と、そして「人情」。

っていうと、ああ、なんか道徳の時間に子供に見せるような、啓蒙映画?と思いそうだが。

見る前は、わたしもちらとそう思っていたのだが。どっこい。

こんなおいしい裏切られ方はいまだ味わったことがなく。

ハンカチやのうて、タオル持参で正解な、ぼろ泣き大作に出来上がっていた。

聞きつけて、制作途中から参戦した、これまた熱き都会の行政職員が、

この映画の全国展開プロジェクトを立ち上げ。

監督、脚本家、そして展開リーダー、助監督。

彼女彼らは、各地に「人好き」オーラを持ち込んで、全国制覇の勢いで飛び回っている。

どこにでも飛び込んで、飲んだくれ、「仲間」を作って、その輪は拡大の一途。

6年かかって映画ができたわけ歩道で万歳(笑)

ねぇ、その忙しさ、ストレスになってないの?

おばちゃんは老婆心で聞いてみる。


楽しくなきゃ、やらない。だから、ストレスないでーす。



(・。・)あ・・・・そうなんだ。


そっか。

楽しいから、人は、集うんだね。。そっかぁ。。。わたしも楽しかったもんね。


さてこの映画、まだまだ全国行脚中。

どうぞ、どこかで一見し、心地よく裏切られてくださいませ。

「ふるさとがえり」公式サイト




同じカテゴリー(まちづくり)の記事画像
ハッピーハロウィーン2018 告知始動
夜通道~朗読士®語り人形芝居~
しおじり山賊焼きサマーフェスで市長さんのレアポーズゲット!
6月12日【貸切】アルモニービアン親子でランチ Hello! Wondering Kids!締め切りは8日
ボランティアの集い盛況御礼
見台膝隠しセット出来てきました
同じカテゴリー(まちづくり)の記事
 奈川地区へ (2019-05-17 12:06)
 教育論情熱対談! 「塩尻市長vs.文部科学省CSマイスター!」 2月23日(土)午後2時30分~総合文化センター講堂 (2019-02-10 14:28)
 年度3回目の学校運営協議は学校運営評価と委員の自己評価を熟議 (2018-12-06 21:45)
 11月10日コミスク活動発表(片丘小学校・宗賀小学校)・11月11日朗読大会 (2018-11-08 19:25)
 ハッピーハロウィーン無事終了老兵考 (2018-10-31 10:12)
 11月17日10:00~洗馬小学校ピアノコンサート (2018-10-30 10:30)

Posted by のんたん  at 22:24 │まちづくり