2012年12月11日
日々精進

ボランティアセンター。
午前、午後とそれぞれの部屋で。
読みの特訓。パソコン特訓。グループの学習は続く。
読みの技術の講師を受け持つ。
昼食持参で一日中、どこかの部屋で誰かが、勉強か収録か、発送作業かをしている。
ボランティアなのに、通勤のようだ、と笑いあう。
入会数年の女性会員さん、夜、もう少し読んでから寝るから先に休んで、とご主人に声をかけると
「そこまでやる?(必要がある?の問いかけ)」のあきれ顔に
「うん。そこまでやらないと技術ボラにならないの。」と答えたと話す。
すると、諸先輩が口々に笑う。
「そのうち、あきらめて、ご主人もそれが当たり前になるから。うちも最初はそうだった(笑)」
そう、うちもそうだった。
最初の頃は、天岩戸よろしく、夕飯の片づけと家事が済むと録音部屋に行く私に面喰ってたっけ。
そのうち、当たり前のように
「おさきにー」と寝室に行く前に録音部屋(ようは納戸に録音機を持ち込んだ個室)に外から声をかけていくようになった。
まだ頑張るのかぁ?と夜中のトイレに起きたときは、目をまぶしそうにしばたかせて覗いて行ったりも。
「ごめんねぇ、もすこしぃ」と答えながら、家族といる家、という空気を味わっていた。
今は、だぁれも覗かない。
下息子が受験期には、煮詰まると私の部屋に「コーヒー飲みたいなぁ♪」と声をかけにきて
しばし、真夜中のブレイクタイムをともにした。
今は、誰かのために、コーヒーを淹れない。
「おやすみー」
コーヒーは嫌い、夜更かしも嫌いな上息子がふすま越しに声をかけて二階に上がる音。
「はーい、おやすみー」とこたえながらふと顔をあげる。
目の前の遺影は、相変わらずの笑顔だ。
あいかわらずだなぁ、と。
桔梗ヶ原おはなしサロン準備室より:お知らせ
本番のあと
読み聞かせと読み語り
映画「リンドグレーン」もうひとつのパーソナルストーリー~秘密の往復書簡より~
終演 シューベルト歌曲「冬の旅」
明日は全国短歌フォーラムin塩尻学生の部
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終演 シューベルト歌曲「冬の旅」
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Posted by のんたん
at 22:23
│声仕事
男の立場から一言だけ。
諦めるのと同時に認めるんですね。ただ諦めたら声をかけられなくなるけど、認めてるから声をかけてから寝たりする。
今は遠くから認めたあなたを守ってるでしょうね。
ありがとうございます。
晩年の1,2年、認めてくれたっぽい発言を何度かもらえたことがあり、嬉しかったことを覚えています。
たかが、から、されど、に変わったとき、あたたかさを貰えた気がしました。主婦が家のこと以外の何かをしようとするとき、いくら家事の合間でも気が引ける部分があります。それを許してくれたこと、幸せでした。