2013年03月26日

ひとつの真理 朗読考

朗読を長く学んできて、目が不自由になり点字図書館から音訳図書サービスを利用するようになった方。

ご自身が朗読の世界にずっといたこともあり、音訳読みが「情緒も何にもなくてお経みたい」で、なじめない、と最初はおっしゃっていた。

が。

「この間届いた録音図書は、これまでのと違うの。確かに淡々と音訳読みをしているのに、聴いていて心地よくて

物語がすっと入ってくる。ああ、いい。。って顔がほころんじゃう。この方の声もいいの。訓練されている、落ち着きのある聴きやすい声。」


そうなんだよね。

ようは、プロの技術をしっかりもった読み手のものであれば、聴き手の耳が喜ぶのだ。

朗読だから、音訳だから、ではなく。

クオリティーがあるかないか、の差なのだ。

ボランティア活動のネック。

そのクオリティに、読み手の個人差が出るということ。

録音図書で読書を楽しむ聴き手の耳は肥えている。

無償であるがゆえ、表立ってその差の不満を口にしないだけで。

問題はそこであり。

底辺で論じるなってことだねぇ。。




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Posted by のんたん  at 23:28 │声仕事