2010年06月12日

講師の仕事

ボランティアで朗読を続けているうちに、いつの間にか研修講師のお話をいただくようになって10年くらいになる。

児童、生徒に向けての朗読授業や紙芝居などのパフォーマンスとは別の、大人向けの研修。

これまで南信、北信、中信地区の小学校、幼年教育研究会など教職員さんの読み聞かせ研修や、ホームヘルパーさん向けの傾聴朗読対話実践、図書館職員さん向けや公民館講座、読み聞かせボランティアさんに向けてのパフォーマンンス実践講座など、「朗読」を研修の課題にというご依頼を時々受けてきた。
依頼件数としてはほんの年1,2件。重なった年でも4件くらい。

看板をあげているわけでもなく、肩書きを持っているわけでもない、
一ボランティアの私である。
ほとんどが、研修を受けた方の口コミが次に伝染していく形でお話が続いてきた。

そのつど、私でいいのか?;という恐れ多さと

「やってみたい♪」の好奇心のはざまで、思考錯誤と心臓ばくばくを水面下で行いながらやらせていただいてきた。

いったい、私に何がお渡しできるのだろう、といつも考えてきた。

最近になってようやく、そうか、求められているものに呼応していけばいいのだな、と少しコツみたいなものを感じられるようになってきた。

わたしがする研修(もどき)は、根底はいつも同じ。

朗読はコミュニケーション。
読み聞かせは、その場限りに切り花を飾るのではなく、花種を心に植え付ける作業。

今目の前に効果がみえなくとも、種まきだと思って続けていくことこそが読み聞かせのだいご味であるということ。

それと、ちょっとしたポイントを押さえることで読みの効果が違うこと。

自己開示をすることで、相手の開示をもらえることの実感など。

ロールプレイングやインプロゲームを使って実際にやっていただく研修の形をとっている。


眼から鱗、という感想をいただいたりするのは、朗読手法講義が多い朗読の講座の中では
こういったやり方がめずらしいのかもしれない。


今年も市外の区域教職員研修の分科会のひとつとしてワークショップを、とお話をいただいている。

またまた恐れ多いことをしにでかけるのだから、

自己研さんの手抜きを、今のうちに取り戻さねばと

心臓きゅんきゅんさせている。(小心者の好奇心勝ち)


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Posted by のんたん  at 22:31 │声仕事