2016年07月30日

家族葬

義母を見送りました。

彼女の血族だけお呼びして家族葬をいたしました。

曹洞宗は通夜に納棺するのですが、

参列する者たちで取り囲み遺体の各部分に触りながら、また抱き上げながら装束を着せていくのです。

近しいものとしては最期のお別れの儀式、いとおしいものですが。

夫のときに、葬儀に来られないからと通夜のつもりで来た方々にも

お寺さまがそれを指示なさるので 私自身がとてもそれがつらかった思い出があります。

儀式のなかでお寺さまが指示なさる横で制止はできえません。

今回は義母ゆえなおさらに。

女性には、遺体といえど、公衆面前で着物の裾を割って足を持ち上げられるのは、本人もつらかろうと。

不義理となりました方々には、大変もうしわけありませんでした。

義母は眠ったまま、95歳の大往生。

お迎えは義父と息子(わが夫)であったでしょう、少し甘えたような幼顔にもみえるお顔で逝きました。

お世話になったグループホームは、高い天井の明るい明るい場所でした。




怒涛の1週間が終わり,仕事に戻りました。

まだ諸手続きは満載ですが、義母とゆっくり対話しながら、進めていこうと思います。

  


Posted by のんたん  at 09:20介護

2015年07月23日

ひろあきさん








「ひろは、いそがしいんか。」

うん、忙しいみたいで、なかなかけえってこんよ、これんでごめんなぁ。

「ほおか、あれもあいかわらずよういじゃねぇな」

まぁ、ありがてえこんじゃん、忙しいってことはさ

「ほれもそだ。おりもきょうは、いちんち 豆 なってさ、ごしたくなっておいたとこだ」 

(豆なる?の意味がいまだにわからない)

ほうかね、そりゃごくろうだったねぇ。



「ひろにさ、こんどあれ、煮てやってや。」

ああ、あれね、はいはい。(あれってなんだろう

おばあちゃん。

このところの面会は、不穏もでず、私を認識できて会話も成り立つ。

施設の空調は快適だが、車いすに座る彼女の足元は冷たくなっており。

会話の間、手ですねを包んでさする。

「あー、ぬくとくなってきた。あんとあんと。」

暑い外から来た私の手は結構な温度になっていたので、アンカがわりにちょうどよく。

夕食の時間が近づき、よいにおい。そちらに気がいっているうちに、ばいばい。

ひろは、ね、 ひろあきさんはね、帰ってこんのよ。 もうね。ずっとね。

でもね。もうすぐお盆だからね。

夢に来るかもしれんよ、ばあちゃん。









  

Posted by のんたん  at 00:01介護

2015年03月12日

春のころもがえ



おばあちゃんの着るもの、季節が変わるので購入。

体重があるので、ベッドから車いす、トイレなどの移乗に2,3人がかりだったりするため、ズボンを持って持ち上げることが多いらしく。

縫い目がもたずに、つぎつぎとお釈迦になっていく。

日に何度も着替えなければいけない日もあり、どのアイテムも枚数がいる。

「口だけは良く動いてくれるんですが、さいきんは立ってくださらないので全介助が多くて。

職員の入れ替わりが多いものですから、体重があり、逆らいのあるかたの移乗を、こなせる人とできない人がいて、なかなか大変です。」

おっしゃりように、ご面倒をかけているのだなぁと実感しつつ、本音でいってくださるのでありがたく、頭を下げてくる。

本音ついでにぶっちゃけ聴かせてとお願いし、いろいろと聞きとり。

衣類も、「実はご家族が御用意して下さるものと、わたしたちがお世話しやすいもの、ご本人が着やすいものってギャップがあるんですよ。」

とのこと、なるほど、とばかりに、今回は何がどんなふうのものでほしいか、をお聞きしそろえることにした。

できるところのMAXまで看てくださると、心強いお気持ちをいただくが、いずれ、特養でなければどうしようもない時代も来るかもしれない。

空きが出なければ、在宅か。私設の料金が賄えるはずもなく。

今は、ありがたく、おまかせして、先を憂えるのは、なしにしよう。

そのときそのときのわたしに、きっと必然で、できるはずのことが、授かっていくのだから。



寒が戻り。

寒い風が吹き付けるが、庭にはしっかり、春が来るぞ~の頑張りさんが芽を出している。


  

Posted by のんたん  at 11:39介護

2015年02月04日

後見人のお役目

先月末に家庭裁判所から姑さまの成年後見人の事務照会が届いていた。

扶養者であるけれど、直系でないことから諸手続きが大変なのでおととし、審判で後見人にしてもらった。

そろそろ書類作って提出しないと締切も近い。

経費は少しずつ上昇。赤字持ち出しの累計は・・・

あw、考えない考えない; (´・д・`=´・д・`)ィヤィヤ

すでに要介護5の最高ランクながら、ご飯もおいしくいただけて、声もよく出て、元気。

元気な分、複数で対応していただけなければいけない場面もあり、お世話をかけている。

お仕事なのだけれど、ほんとに愛情深く接してくださる施設の職員さんにいつも手を合わせたい気持ちでいる。

せめて、かかる経費の負担は、滞りなく、果たしたい。

入口で見つけられ、遠いテーブルから「きーたーかー!」とオペラのごとく叫ばれることもあれば、

そばによってもなお、どなたさん?と怪訝に呟かれる日もあり。

おだやかに、あいかわらずな日々に、ともかくも、感謝。








  

Posted by のんたん  at 10:10介護

2014年09月07日

ペコロスの母に会いに行く

昨日の福祉大会で上映された映画のおはなし。



この映画は「クラウドファンディング」、人々の支援によって実行委員会形式で製作された映画。(リンク付いてます、クリックで移動)

自費出版された漫画を持っていて、大好きな愛読書だった。

実写化されるより、アニメで見たかったなぁというのが本音。

でも、会場は、笑いと鼻すすりが交互に来るよい反応で、いい映画になったんだなあと思い至り。

漫画を買ったのは、漫画の絵がうちのお姑さんにもなんとなしに似ていて、親近感があったから。

認知症の様子もよく似ていた。

彼女を理解しようと介護や精神の本を読みもしたが、この漫画が一番、ああ、そうなんだなぁと得心があった。

帰宅したら、施設から定期通信が届いていおり。

「立ち上がりが不安定になってきています。車いすへの移乗、排泄、入浴時立てないことが多く、介護抵抗もしばしばでるので

数名での介助が多くなりました。同じ言葉、同じ動作の繰り返しが多い状況です。」

できなくなったことが綴られているが、なくなったネガティブに着目すれば、けして「退化」だけでもない。

抵抗に付随した暴言暴力や夜中の雄たけびについて言及がないということは、入所以前よりは安定した心持で過ごしてくれているのだろう。

食が細くなれば、対応も変わる。言及がないということは、変わらず、おいしく完食が続いているということ。

来月は、また家族会。

車いすを押す一日が待っている。

施設から送られてくる通信には、写真も何枚か。

先月差し入れた夏服を着て、すいかにかぶりついている。おいしそうな顔だ。

お世話をありがとうございます。

  

Posted by のんたん  at 11:07介護まちづくり

2014年08月03日

施設の夏服



おばあちゃん。

先日の面会で居室の引き出しを点検。

夏服の使用があまりない様子。

館内は快適温度設定で、一年中ほとんど同じ服装で過ごせてしまう。

それでも、なにか夏仕様の気分転換に、どんなものがいいですかしらんとスタッフの方に相談。

楽にかぶれて、洗濯に強く、半そでではなく7分袖のものが欲しいですねぇとのこと。

なるほど、夏らしい色合いの上着は、みな当たり前だが半そでだ。

だから着る機会がすくないんだなぁ。

それでは、と探してみたが、夏らしい色で7分は、なかなか難しい。

さらにサイズも2L~3Lクラスとなると選択肢が限られて。


それでも、条件に合いそうな2枚を見つけて購入。ついでに夏のズボンも追加。

名札を縫いつけて持参することに。

外界の暑さと隔絶の、涼しげな場所。だが、高い天井にはいる明るさと窓外には、夏の色が光っている。

彼女は、夏を感じてくれているだろうか。

食事はおいしいおいしいといつも完食だとのこと。

よかったよかった。




  

Posted by のんたん  at 12:59介護