2012年05月03日

5月の風をゼリーにして

5月になった。

この季節になると思いだす。


病の床にあった詩人立原道造が、小康状態が続いていた3月始め、

5月のそよ風をゼリーにして届けてください、と友人にねだったという話。

この秀逸な言葉が一人歩きして「5月の風をゼリーにして」が彼の代名詞のように語り継がれている。

結局、その3月の末、24歳の若さで夭折した彼の残した言葉たちは清らかで美しく今も多くの人に愛されている。



3月に5月の風を欲しがった気持ちを想う。

目に映る窓の外に2か月先の風を望んだ視線。


健康なら、待たずとも当たり前に来る、次の季節。




お花見、したかったねぇ。。。

車いすでもいいからさ。。。

わぁ~。。。。って一緒に見上げたかったねえ。

そんなことさえしたことなかったなんてね、あとになって気がついたり。


連休になってやっと、すっかり、散ったよ、今年の桜。









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Posted by のんたん  at 23:28 │日記