2013年12月25日

大人だから流せる涙

泣くことは「心と身体を健康に導くチカラがある」ことが近年わかってきたそう。

人間が流す涙は、ドライアイ防止や角膜保護のために常に分泌される「基礎分泌の涙」、

「玉ねぎを刻んだ時や目にゴミが入った時に防御のために出る「反射の涙」、

そして悲しみや感動で流す「情動の涙」の3種類に分けられる。

着目すべきは「情動の涙」。

良きにしろ悪しきにしろ、感情が高まることで流れる涙で、その時、前頭前野に血流が増え興奮がくる。

この感情の高揚は、幼少の頃は「不快の解消」を目的に、

思春期では「心の重圧を、悔し涙や悲しみの涙で解消」する「術」として体得していく。

ところが、大人になると、社会的にこれらの涙を人前で流すことは許されなくなってくる。

それに代わって大人になってから流すようになるのが、"感動の涙"や"共感の涙"。

これらの涙の根本にはすべて、他者への共感があり。

子どもは経験が少ないので「共感」までたどりつけず、この涙はまだ流せない域にある。

つらいことや悲しいことを乗り越え、共感を司る前頭前野が鍛えられた大人だからこそ流せる「涙」。

感情による涙からは、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が検出される。

このACTHは、ストレス反応として分泌されるホルモンなので、泣くことで体の外へ涙と一緒にストレスが出て行っているということになる。

大人の「情動の涙」は、必然、必需のセルフケアなのだ。

笑うことも、免疫力が高まり健康につながると言われているが、

ストレスを解消するという意味では、泣くことの方が効果的なのだとか。効果の持続も、こちらの方が長いという。


えーい泣いてしまえー!

おとなこそ、そのスイッチ、ちゃんと持とう。



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Posted by のんたん  at 22:36 │日記心理学を学ぶ

この記事へのコメント
こんばんは。
おー、そういう事ですか。

なぜ、同じ場面を見ても、子供たちは感動して泣いたりしないんだろうと思っていました。

共感できる経験がないから。なるほど。納得。

家族で映画等に行って、娯楽映画などでも、ふとした部分で感動して涙したりする事もあって、でもばれないようにしてしまいますが、横を見ても全然そんな感じが無いのが、やっと納得できました。
Posted by オザの塩尻ブログオザの塩尻ブログ at 2013年12月26日 19:00
オザさま

大人になり過ぎて、最近は涙もろくていけません(笑)
犬が尾を振るだけでもうるうるw。
親子連れの手つなぎ見るだけでうるうるw
Posted by のんたんのんたん at 2013年12月26日 21:42