[小道]～小道 横道 狭い道 路地裏の石畳～

渡るそぶりなく道路端を歩いていた小学一年生っぽい男子二人。

目の前で唐突に道路をわたり始め、おっとっととブレーキ。

子供ってやつはいきなり行動が始まるもんだなぁと、つい笑った顔で止まっていたのが不思議だったのか、

こっちをガン見したまま、渡っていく。通り過ぎてもガン見のままで、ほぼ後ろ歩き状態。

その姿がおかしく

ますますにこにこしてしまったのが、さらに不思議な様子で。

渡り切ってもまだガン見。まあんまるお目目を見開いて凝視している。

まてよ、それを見ているってことは、私のほうも、凝視してるってことか。

すまんすまん、と手を振ってバイバイとジェスチャー。

しらないおばちゃんがにこにこ手を振るので、たぶん困惑か、立ち止まったままさらに、目がまん丸に。

そして車を出す瞬間、ぱっと笑い顔が見えた。

しあわせな数秒の一期一会だった。