2015年07月07日

見知らぬ人と眠る

ユース、ゲストハウスなど相部屋で泊まる旅をするようになり。

初めてお会いする方とその夜だけの同室就寝。

布団を並べて、あるいは、ベッドが並んで。2人のときも4人のときもあり。

ふたことみこと、対話があったり、ときに親しく話をしたり。


同性同士ではあるが、入室の瞬間はやや緊張もある。

旅慣れた人が多いので、みな自然体。 距離感を学びつつ、そこに、そっと自分の身を置く。

1人寝に慣れていたので、最初はちょっと心配もあったが、意外とこれが心地よい。

寝息が聞こえてくる。

見知らぬ人の寝息なのに、人がそばにいる。

この安心感はなんだろう。

とろとろと寝入る瞬間、また夜中にふと目覚める瞬間。

人の気配がそこにあり、お互いの体温で部屋がぬくもっている感覚。

これもまた、旅でいただいているもののひとつなのだ。

愛しき人の腕の中で眠る時代は過ぎた。 この腕に子を抱き眠る時代も過ぎた。

だが、群れの中で眠る、という動物的自衛本能が、きっと身の中にあり。

それが、人の寝息を好ましく思えるゆえんなのかもしれない。

見知らぬ人と眠る









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Posted by のんたん  at 21:58 │日記