2009年12月22日
灯台もと暗し
認知症だが認定はこの春の基準改正で要支援1の判定にさがってしまっていたお姑さん。
リハビリ通所施設にディサービスで通えるようになるまで、内科、神経内科、外科、リハビリテーション科とあちこちに
何度も受診し、けっこう手間がかかった。
でも、通いだしてわずか1月半でリタイヤとなった。
まず、お仕着せのプログラムがだめ。ぬりえやら、文字、数字をいじるのがとくに。
人と比較されそうな作業がいやなのだ。
それから、普段は居間で、けっこう高めの室温にして、頭まで背もたれのあるリクライニングソファにいるので
広い部屋で、通常温度で、普通のいすに座っているのがだめ。
自宅では見たい時にテレビをつけっぱなしにしてこれたので、ディの1日の中に手持無沙汰もあったようだ。
お風呂も、入っていたいだけ浸かっていられないのがだめ。
う~~ん。。。
ひざ痛持ちなので、リハビリもしてもらえて、お風呂も手伝ってもらえて、ご飯も出してくれて
こんなに最適なところはないと思っていたのだが、すっかりあてがはずれた。
で、ふたたび、自宅こもりな日々に戻ったわけだが、
夫が進めるリハビリ運動は、なかなかその気にならないようで、ソファで、寝ころんでテレビを見るだけの日々に。
でも、もともとは、そんな「のて」人間ではなかったわけで、どうしてものかと思っていたところだった。
だが、私が暮れの大掃除とばかり、ここ数日片づけものにいそしんでいると、
お姑さんが、ふと、めずらしく、こんな声をかけてきた。
「おかあさん、あたしにもなんか、仕事ちょうだい。」
お。いいぞ。♪
頭を巡らせ、なにか無理のない、危なくない、達成感のある作業はないものかと頭を巡らす。
じゃ、申し訳ないけど、片づけものしてたら一杯段ボールが出ちゃったから、
縛れるように、開いてもらえます?
ほいほい、お安いご用、とばかりにばすんばすんと、箱段ボールを熨していく。
おぉぉ~。たくましい。
別人のようだ。
かんがえてみれば、もとは建材屋のおかみさんだ。こういう作業は、水を得た魚、なのかもしれない。
わーーーー、早!きれいになったよぉぉ、と声をかけると、にこにことして、その日は夕飯食べたら、ことっと寝てしまった。
なるほどぉ。灯台もと暗し。
人にはそれぞれ、やりたいやりかたのリハビリを探せばいいのか。
段ボールつぶしは、腕筋も使うし、腰も使うし、脚も使う。たたみ終わると、アー片付いた、と楽しい気持ちになる。
いい作業じゃないか♪
ヒントを得たので、さて、あとはどんな仕事が楽しいだろう。
このところ、お姑さん向きの、体を使えるお仕事を、毎日物色中。
Posted by のんたん
at 18:44
│介護