2010年02月14日

父と娘

広告制作でお手伝いさせてもらってる板金屋さんのイベントが無事終了して

その打ち上げ会にお呼ばれしてきた。

職人さんの世界。

いいね、こういうの。和気あいあい。


娘さんときていた職人さんがいて。

その娘さんが10歳の時奥さんに先立たれ、男手ひとつで、兄妹を育てあげてきた話をしてくれた。


夫婦二人で安曇野に居を構え、一からがんばってきた日々。

奥さんが急逝されたときの衝撃と悲しみと戸惑い。

仕事に加えて慣れない育児と家事の奮闘。

小さなときからそんな父の背中を見て育った娘さんは、ちゃきちゃきの働き者。

すでに結婚して育児に仕事にとフル回転している。

そして、旦那さんにマスオさんになってもらい、このお父さんと同居しているという。

お父さんが述懐する。

「いくつか再婚の話もあったけど、ふんぎれなかったのは、娘のこともあったけど

とどのつまりは、今でも俺は女房に惚れていて、だから、その気が起きなかっただわなぁ、

娘に、おとうさん、いいよ再婚しても、てなこと言われてもさ、うん

俺がだめだったんだ。やっぱ。今はもう、孫がかわいくて、そんな気も起きないしw」

若い結婚だったので、孫がいても、まだまだ若いおじいちゃんではあるが。

娘さんが隣でかいがいしく料理の取り分けなどしながら、

お父さん、しゃべりすぎー(笑)とたしなめたり、からかったり。



父と娘。

娘さんの旦那さんも、できた人のようだ。

亡き奥さんは、きっと嬉しく見守っているのだろうなぁ。。。



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Posted by のんたん  at 19:59 │日記

この記事へのコメント
素敵なご家族のお話し。

素敵なご夫婦のお話し。


嬉しくなります。

温かくなります。


目には見えないけど、確かな時間が作り上げた人と人との心の歴史。
心の形。


有難う!

素敵なブログ
Posted by nami at 2010年02月14日 21:22
namiさん

ありがとう、感じた想いを共有してくださって。

このお父様のお話を聞きながら、うるうるしてしまった私です。
泣き顔になってしまった私に娘さんが、ごめんなさいねぇ、まったく父ったら、と。
笑顔のままでお話を聴き続けられなかったことが不覚でありました。
Posted by のんたん at 2010年02月14日 23:27