2010年06月08日

朗読ボランティア養成講座 第1講座

受講申し込みは定員とぴったり20名。

市外から4名、市内から15名、図書館の職員さんの研修1名。

開講式 ボランティアセンター長からご挨拶とボランティアについてのお話

     講座担当職員 宮原さんから事務連絡と講師紹介

 


第一講座  開講  

講師:(講演)網膜色素変性症、障害度1級 石曽根美佐子さん「私流ライフスタイル」

    (講演アシスタント・実技ガイダンス) 朗読士 池内のりえ

まずは、受講生の自己紹介から。

視覚で相手を確認できない講師に向けて、またこれから仲間になる同期の受講生に向けて

1 氏名
2 簡単な所在地区名
3 講座受講動機
4 その他自己アピール

を制限時間1分で1人ずつ。
順番はトップバッターを各端に座る人同士でじゃんけんをしてもらい、勝った方が先行か後にするかを選択できることとする。

最初はぐーっ!じゃんけんぽん!

勝った方は、後で、を選択。
自己紹介開始。

今年度は、この講座を「転機」にしようと受講された方が多い。

・仕事ばかりでいままできた。
・退職してしばらくひきこもっていた。
・親を相次いで亡くした。
・介護が終わって何か社会のお役に立ちたいと願って。
・介護のまっただ中、でもできることで社会とつながりたい。
・ずっと、朗読をやりたいと思ってきた。いろんな条件が今年やっとそろった。
・なにより読書が好き。この楽しみをお目の不自由な方にお渡ししていきたい。
・読み聞かせを聞くのが大好き。聞いてもらう側にもなってみたい。
・話すことが苦手。克服したい。
・盲人の友人がずっと朗読ボランティアを利用してきた。関わりたいと思った。
・眼の見えなくなった病床の家族に読みたい。
・手話も学んだ。朗読もできたら人生がもっと楽しくなりそう。
・自分を試してみたい。

などなど。動機はさまざま。
10回の講座を通して、グループの活動に入りたいってなってくれるとよいなと願う。
そんな講座を心がけよう。

自己紹介を受けて、石曽根さんのお話。概略。

網膜色素変性症が難病であること。
子どもの頃はまだ見えていたので不自由を感じず育った。
この病気は進行性であるので、じわじわと恐怖、不幸が背後に迫っている気持ちがあった。
ありがたいことに、結婚して子供が小さいときにはまだ視力が残っていたのでこなしてこれた。
その後、視力低下が進行、大病も患い、パニック障害も経験、ひきこもった時期もあったが、家族や仲間に支えられ
今の元気な私になれた。
朗読ボランティアの対面朗読がきっかけで人と接することの楽しさを徐々に取り戻せた。

料理、掃除なんでも1人でする。家族は頼めば手伝ってくれるが、まったく障害者対応、という関わり方ではなく
普通にしている。お互い気を使いすぎないから言いたいことが言いあえる。
憎まれ口も叩きあうし、笑い合うし大げんかもする。

障害、という言葉がいやで他の言い方を探した時期もあったが、今は変化した。
世の中に障害のない人間などいないと気がついた。
年をとればひざが痛い、耳が遠い、目が見えなくなるはあたりまえ。心だって変調があって当たり前。
「ちょっと困った」が障害だとすれば、世の中みんな障害者。その度合いが少し大きめの人が手帳を受け取っているということ。

友達ができる。
最初は「視覚障害者で友達の美佐子さん」でも、
付き合ううちに「友達の美佐子さん。彼女はたまたま目に障害があるからちょっと手を貸すことがある」に変わる。
楽しい友達付き合いにはしてもらうしてあげるの関係はない。

いろんな講演や公演に出向く。当然一人では歩けないからいつも夫と一緒。
夫はいろいろお得。いい旦那さまねぇとあちこちでほめられるし、わたしはおうちにいつもいて勝手に遊びに行かないし、
喧嘩しても家出しない。w 
いっぱい読書しているから(朗読ボランティアのおかげで)読みたがってた本の内容だってかいつまんで教えてあげられちゃう。
私と一緒だといいでしょう♪と威張っちゃうの。



文字にすると重たい内容や堅く見える部分もあるが、石曽根さんのお話は、笑いがいっぱい、びっくりもいっぱい。
時にほろっと泣けてとても好い講演であった。

5分間の休憩をはさんで、実技講座のガイダンス。

DVDを流すので、メンバー1人にアポなしで石曽根さんの隣にスタンバってもらうよう声をかける。

音声ガイドをしてもらうため。

え~:と小声でいいつつも、即スタンバイ。

頼もしいぞ。あっこちゃん。

その様子を受講生に見てもらうことも、学習のひとつ。

ガイダンス内容 概略

塩尻の朗読ボランティアはその活動が多岐にわたっている。

影アナ、副音声、音声ガイド、広報しおじりの音声化、新聞情報音声化、対面朗読、有線ラジオの民話朗読、

ふれあいテープ(コミュニケーション朗読)など。

そのため、「読み分け」が必要となる。

(読み分けの具体例として、講師が朗読しているアナウンス読み、ナレーション読みそれぞれのDVDと民話音声を聞き比べてもらった)

また、文字以外の視覚情報を声に置き換えるには、特別の技術もいる。

その入り口を学んでいくのがこの講座。

せっかく読み分けの入口を学ぶので、修了朗読会はその全部を網羅して

影アナ、司会進行、グループ読み、小説、詩、童話など分担してみんなで朗読会を作り上げふれあいテープにしましょう。

手始めとして、さきほど、自己紹介をしていただいた。次回までの課題としてその自己紹介を文章化してきてほしい。

朗読の基本、「はなすように読む」を学ぶ初歩として、その自己紹介文を教材にしていく。

次回は、会場を替えて、まずは発声と呼吸のワークショップ。お腹の動きが見えるウエストを締めない服装で。



最後にテキストの説明。声に出して読んできてみてね。のページを伝え

見本朗読を、聴講に来た既会員にふる。

見本朗読終了後、宿題の自己紹介文用紙を配布。全員で会場掃除、原状回復をして解散。



***************

意欲的な受講生の集まり。

笑いもいっぱいでた。

リアクションもよい。

次回も楽しく♪





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Posted by のんたん  at 21:26 │朗読ボランティア養成講座