2010年11月06日
百万回いきたねこ
いろんな飼い主に愛されて、死んで、でもどの飼い主のことも「嫌いでした」と一言で片づける「ねこ」
だから百万回生きられた。
いろんな雌猫が自分の気を引こうとするのに、全然自分に関心を示さなかった白い猫が気になって気になって。
根負けして、ついにはそばにいてもいいかい?と自分からプロポーズ。
初めて、自分より好きなくらい、な存在と生きられた日々。
年をとり、白い猫が動かなくって冷たくなって、初めて泣いたねこ。夜が来て昼が来てまた夜が来て。
ねこも動かなくなって。
もう、ニ度と、いきかえりませんでした。 と終わるお話。
大ベストセラーになりました。世界各国で翻訳出版された絵本。
この作者の佐野洋子さんが亡くなったそうですね。
乳がん。
最初の夫との間にできた男の子を一人で育て、中年になって詩人の谷川俊太郎と大恋愛。
2度目の結婚をしますが、数年後に離婚。
その後は、一人で生きていたとのこと。
「好き」という言葉を何処にも使わないラブレターで、谷川俊太郎氏のハートを射止めたという話。
表現者同士の恋、というものは、不可思議で魅力的ですねぇ。
そのかわり、気持ちがなくなれば、惰性の生活はしない。きっぱり。
自分を、生きぬいた人でした。
かっこよかね。
この作品は、朗読をするときにいくつもの課題があります。
情に流されるような読み方はしたくない。涙腺をあおるような演出はいりません。
ものがたりを、そのまま、お渡しする。 「間」の勝負です。
この本はわたしにとっても大切な世界です。
佐野洋子様、素敵な作品を、ありがとうございました。合掌。
だから百万回生きられた。
いろんな雌猫が自分の気を引こうとするのに、全然自分に関心を示さなかった白い猫が気になって気になって。
根負けして、ついにはそばにいてもいいかい?と自分からプロポーズ。
初めて、自分より好きなくらい、な存在と生きられた日々。
年をとり、白い猫が動かなくって冷たくなって、初めて泣いたねこ。夜が来て昼が来てまた夜が来て。
ねこも動かなくなって。
もう、ニ度と、いきかえりませんでした。 と終わるお話。
大ベストセラーになりました。世界各国で翻訳出版された絵本。
この作者の佐野洋子さんが亡くなったそうですね。
乳がん。
最初の夫との間にできた男の子を一人で育て、中年になって詩人の谷川俊太郎と大恋愛。
2度目の結婚をしますが、数年後に離婚。
その後は、一人で生きていたとのこと。
「好き」という言葉を何処にも使わないラブレターで、谷川俊太郎氏のハートを射止めたという話。
表現者同士の恋、というものは、不可思議で魅力的ですねぇ。
そのかわり、気持ちがなくなれば、惰性の生活はしない。きっぱり。
自分を、生きぬいた人でした。
かっこよかね。
この作品は、朗読をするときにいくつもの課題があります。
情に流されるような読み方はしたくない。涙腺をあおるような演出はいりません。
ものがたりを、そのまま、お渡しする。 「間」の勝負です。
この本はわたしにとっても大切な世界です。
佐野洋子様、素敵な作品を、ありがとうございました。合掌。
Posted by のんたん
at 20:30
│日記
「間」
難しいです。
私はまだまだなので・・・・
何回も音読してみることを心がけています。
えらそうなことを書いちゃいましたw
すみません。
大好きな作品を読むときってつい自分の思い入れが前面に出てしまいがちで難しいですね。
間の使い方って、行間の空気を感じてもらいたいときや、時間の経過を表したいとき、声量での強調より間をとることで印象付けたいときなどに有効ですね。
使い方はいろいろだけど、むずかしいスキルでもありますねえ。わたしも思考錯誤です。
お聴きになる年齢層によっても少し表現が異なることもありますし。
なづなさんの「百万回生きたねこ」
聴いてみたいです♪