2011年02月22日
戦う父

戦うというと気負いを感じさせるが。
淡々と粛々と、向き合うといった感じかな。
父の肺には小細胞ガンが発生。
間質性肺炎があるうえに今度のガン化で
胸水は満杯近くたまり、呼吸を困難にしていた。
今日、ガンの種類が特定されたので告知。
比較的、抗がん剤が効きやすい種類のガンだとのこと。
ただ、一昨年の膀胱がんと違い、今回は全身に点滴で入れるので副作用もしっかり出る。
白血球の減少、血小板の減少、体力の低下、免疫力の低下、正常細胞へのリスク。
それを踏まえたうえで
「抗がん治療、してみますか?」と医師のお言葉。
父は「じゃ、明日からお願いしますわ。」と。
闘病という言葉から連想するのは「病と戦う」壮絶だが、
この父は、こんなときでさえ、いつもの父のままでいる。
もちろん、心情には、想いはあるだろうけれど。
受け入れて、あきらめず、でも闘志などはもたず、
淡々と、するべきことをしていくのだと、今日も自身の病状と数値と医師の説明の記録をとる。
わたしのできることは、毎日病室に通っては、たくさん出ている洗い物を抱えて帰り
せっせと洗濯ばあさんをすることと、わたし自身が風邪をひかないことだ。
抵抗力が弱れば、元からある間質性肺炎の悪化のリスクもある。
雑菌を持ち込まず、健康で父に接することが、私の務め。
頼りなくはありますが、娘は戦友にさせてもらえますでしょうか。
そばにいられること、幸せです。
Posted by のんたん
at 22:42
│介護