2011年10月18日

菅谷市長(松本市)のマンガ

集英社発行の「YOU」というコミック誌に

ハート再生ワーカーズというマンガが連載されており。

今発売中の号に、松本市長、菅谷昭氏が登場している。

菅谷市長(松本市)のマンガ

菅谷市長は、信州大学病院の甲状腺外科の医師だった。

チェルノブイリでは事故後、5年目から内部被ばくによる小児甲状腺がんが異常に増加した。


現地の役に立ちたいと専門医としてまず5年間、訪問診療を担っていたが、

10年目に発症率がピークに(通常の130倍)に達したことから

なんと25年勤務した信州大学病院を退職、

その退職金で生計を立て、国土の20%が汚染地となったベラルーシ共和国に移住、

以後5年半に渡り、現地で甲状腺手術に奮闘した。

現地の手術法は、首に大きな傷跡が残る手法、術後の合併症も大きかったので

傷を最小限に、合併症を最小限にする手術レベルを伝え続けた。

帰国後、彼自身も癌にかかっている。

事故当時、旧ソビエト連邦は国の一大祭事を控えていたため、国民に事故の事実を伝えず

放射能汚染を知らないままこどもたちは、毎日グラウンドで祭事の練習に励み、

いつものように森に木の子やイチゴをつみにいき、汚染された食物を食べ続け、

知らないうちに被爆していったという。

・・・・。ひどいはなし、、ひとごとでなく。。。

まんがってすごいな。

とてもわかりやすく、それでいて訴える力は大きい。

マンガの後半は今、菅谷市長が取り組んでいる自治体レベルでの「できるかぎりのこと」の紹介と

彼の言葉でマンガは締めくくられている。


「厳しい現実ですが、日本は汚染国であるという事実をしっかりと受け止めてください。」
「今、希望を見失っているお母さんは多いでしょう。」

それでも、、、

「今は、下を向かないでください・・・!」

「今、できることをやりましょう、子どものために。」

講演会等は出向けずにいるが、思いがけず、ゆっくりこういう発信を読むことができてありがたかった。

この再生ワーカーズのシリーズは11月に「私たちの震災物語」と題し単行本として発売されるそうです。







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Posted by のんたん  at 18:18 │日記

この記事へのコメント
菅谷市長さんは、更埴市というか千曲市生まれで、長兄お兄さんが稲荷山、次兄お兄さんが屋代で開業されているお医者さんファミリーの末っ子さんと聞いています。
両方の先生にお世話になった事があります。

康夫知事に乞われて県の衛生部長の仕事をした後、松本市長になりました。県知事になればいいなあと思っていたら松本市の市長さんになったので、ちょっぴり残念思っています。

軍縮会議を招へいしたり、がん検診にCTスキャンを義務化したり・・・・・
松本市を世界にアピールしています。
県知事か、長野市長さんになって欲しいです。
Posted by 8484 at 2011年10月19日 23:18
8484さん

前回の知事選への要請を断りになったのを、さすがと思ったり、もったいないなぁと思ったりしました。
菅谷さんにはますますお元気で市でも県でも、もっと広域でも、陣頭指揮を続けていただきたいと願います。
Posted by のんたん at 2011年10月20日 00:39