2011年10月28日

記憶のご馳走

透析をしている方のお話を聞くと、体調のリズムがあるという。

透析日前日に少し具合が悪くて、透析日は疲れてて、翌日は少し元気で、

そしてまた透析前日がきて。週に2回くらいは加減の良い日があってあとはじっとしている感じ。

夫の様子によく似ている。

72時間持続の貼り薬(痛み止めの麻薬)を使っているのだけれど、

貼り替え前日は体調が悪く、貼った日はせん妄が出やすく

その翌日は少し元気が出る、比較的楽に過ごせる1日が過ぎると、また貼り替え前日がきて、という具合。

体調の良い日に食事らしい栄養を摂って後の日は、果物や飲料でしのぐ日々。

入浴なども気力があればその中日にする。

ちょっと疲れたりかゆみで眠れなかったりすると、吐き気がでてせっかくの楽日もおじゃんになるので

正確なリズムではないけれど、

波のパターンがつかめると、ある程度は先読みがしやすくなって助かっている。

今度の楽日には、何を食べてもらえるだろうか、冷蔵庫はいつ、何を食べたいといわれても

対応できるようにいろいろ詰めてはいるけれど。

昔のように減ってはいかない。

作っても作っても、お皿が空になった頃を思うと、鼻がツンとなるが、

いままでの家族の食卓の記憶は、お互いの中にあって。

会話のよいネタになっている。

記憶もまた、ごちそうなのだ。


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Posted by のんたん  at 19:46 │介護