2012年03月30日

琵琶の弾き語り

ときおり、ふっと春風が吹きこむように

さりげないお気持ちを届けてくださる千曲のお友達。

今回は琵琶弾き語りのチケットを送って下さった。

ありがたく、最終日に芸術館へ。

白馬在住の民俗史・日本思想史研究家の田中欣一さんの解説とともに

京都の谷口旭佳さんの琵琶で、都落ち」、「那須与一」、「木曽義仲の最期」などの弾き語りを聞き入った。

生で琵琶の音を聞くのは初めて。

「耳なし芳一」の弾き語りに夜な夜なすすり泣いた、武将たちの幽霊の心情を想像してみたりする。

ありがたい時間をいただいた。

この回では口演はなかったが、別日程では「絵解き口演」もあったようす。

絵解きは、釈迦涅槃図など、文化財絵の中に住まう「物語」を語りで聞かせてくれるもの。

この琵琶の演奏会では、平家物語絵巻の灌頂の巻を語ったようだ。

これも聴きたかったなぁ。。想いがあればまた聴けるご縁も出てくるだろう。


どういうお導きか、とんとご縁も興味もなかった「古典」に触れる機会がなだれ込んでくるここ数年。

年齢、なのかもしれないが、さずいてくるものに、心を向けていきたい想いが芽生える。





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Posted by のんたん  at 07:51 │日記

この記事へのコメント
うれしい!多分、同じ講演会ではと思いますが、2月に長野の会場に行ってきました。
千曲の方々の群読、絵解きも聴いて来ました。
初めて聴いた琵琶の音色が子守唄のように心地好く、身体を包みこんでくれました。。。
まだまだ、勉強不足です。
古典の域には程通し
Posted by なづな at 2012年03月30日 19:10
程遠しでした〜。
Posted by なづな at 2012年03月30日 19:12
偶然ですが、最近鶴田錦史さんの評伝を読んだところです。
印象にのこったのは、琵琶の弾き語りが戦前はとても人気のある大衆芸能で、美人琵琶奏者はまるでアイドルのように扱われ、カラオケを楽しむように市井の人が琵琶の弾き語りを習っていたりした、ということでした。

同じ琵琶でも中国の琵琶はとてもテクニカルで激しいです。
Posted by 通りすがり at 2012年03月30日 22:14
なづなさん

まぁ。!
長野の会場へ?
群読と絵解きが聴けたのですね、
いいなぁ。
惹かれてはいても古典は難しいですね、
授業を居眠り常習犯だったので、付け焼刃では触れません。
語れるようになるのはいつのことになるか。
(^-^;
Posted by のんたんのんたん at 2012年03月30日 23:33
通りすがりさん

へ~。戦前はポピュラーな世界だったんですねぇ。知りませんでした。
三味線も芸妓のつまびく都都逸のような世界もあれば、津軽三味線のような激しい旋律もあり。
東洋の弦楽器の音色の多層、耳に触れないままでいてはもったいないですね。。
Posted by のんたんのんたん at 2012年03月30日 23:39
琵琶語り 素晴らしい世界でしたね。
語り終わった後のお話で、お人柄にも少し触れられた気がしました。
Posted by takko at 2012年04月01日 06:22
takkoさん

会場にいらっしゃいましたか。
よいお時間をいただきました。
演奏だけでなくお声を聴くことができよかったです。
Posted by のんたんのんたん at 2012年04月01日 17:36