2012年04月13日

あなたらしいねぇ

北国に住む友人から昼ごろ電話があった。

「なした?」

「別にぃ。今、病院にいるんだわ。なかなか待たされてる。」

へ?

・・・(笑) ひまつぶしにかけてきたな?

問うてみる。

「病院かぁ。様子はどうね、」

「まあまぁ、、、ちょっとは上向き。閉じてはいるけど、おたくに電話できるくらいにまでなったってことだ。」


「そっか。」


彼は、精神障害者の自立支援施設を運営していたが、

超ディープな人との関わり業務の中で徐々に疲弊し

開所から10年で、自身も心身を病んだ。

慢性疲労症候群の診断で静養したがなかなかに回復せず、のちに事業所を譲り

傷病手当が切れるので現在、「鬱」の診断書が出て障害年金の申請中とのこと。

心身がフリーズしたそのタイミングで

「あなたは私と暮らしなさいな」と押しかけ同居してくれた、介護施設に勤めるシングルマザーさんと同棲を始めた。

仕事が原因での発病、その業界からは遠ざかることで精神の安定が持てるなら致し方がないことだが、

極力そうしている、といいつつも、根っからの「お人よし」

今日も、以前の仕事でかかわった障碍者の人と病院ででくわし。

身の上話を聞くうちに、求められるまま財布から1万円を渡していたそうで。

「なにそれ;。人のことどころやないんちがうの。」と問うと

「俺のほうが余力があったというだけのこと。病院まで車ころがしてこれるだけ『まし』な身分だろ。あっちは車いすだった」と。

そして、

「この金は、『貸し』か?『もらう』んか?と聞いたら、くれ、というのであげてきた。」

という。

「財布に千円札、なかったんだ(笑)、しゃーない。」と笑う。

おいおい。(^-^;


まぁ、こういう男だから、

「あんたは私と暮らせ。」とほっとけなくて飛び込んでくる女性も出てくるわけで。


「だいたい、冷たいなぁ、落ち着いたんだったら、こっちに俺の顔見にこいよ。逢いたいと思えよ。」

とめずらしことをいうので

「やなこった。」と笑った。


わたしも彼の嫁さんと似たようなタイプ。

ほっとけない女はひとりにつき、一人でいい。(笑)

友達してても、男と女。ややこしい空気はご法度だと思ったりする。

近づかぬが、花、だ。

遠くで、祈ってる。いつもね。

彼女への敬意とともに。














同じカテゴリー(日記)の記事画像
終演 シューベルト歌曲「冬の旅」
松山三四六さんの紙飛行機~桔梗ヶ原開拓150周年記念コンサート~
今年からのハロウィーンについて
彼岸明け一考
今宵は語り部としてうれし泣き明日は講師にシフトだぜ
給食始まりました
同じカテゴリー(日記)の記事
 終演 シューベルト歌曲「冬の旅」 (2019-12-13 23:28)
 松山三四六さんの紙飛行機~桔梗ヶ原開拓150周年記念コンサート~ (2019-11-11 09:34)
 即位礼正殿の儀に想う (2019-10-21 14:43)
 今年からのハロウィーンについて (2019-10-03 08:22)
 彼岸明け一考 (2019-09-26 10:08)
 お盆準備 (2019-08-12 13:59)

Posted by のんたん  at 00:04 │日記