2012年05月07日

5か月が過ぎ

父を見送って8か月。

夫を見送って5か月が過ぎた。

昨年は大好きだった友人と朗読の先輩も召された。

感情がマヒしたような冬を越し、

温かさと寒さを繰り返す春がゆく。



昼夜逆転気味だったり、過食だったり、アルコールに頼ったり

廃人のように過ごす日々もあり。

家の中できれいなところは仏間だけ、みたいなとこまで堕落しきって、

ああ、これが底かなぁと思ったら、まだ底が来たりして。

仏壇の花だけが季節を先取りして美しく。ほかのすべてがモノトーンな中で

そのうちにふと気力が出る日が持てるようになり。

少々荒療治ながら、リハビリと称して非日常を自分に課し

感情と折り合いがつかないまま、気持ちよ、後からついてこい、と体だけを軌道に乗せ。


そう。

感情に引っ張られて体が澱だらけになって動かなくなってしまったんだから

逆に体を使って感情を取り戻すこともできるはずなんだ。


時間がたって、生々しさが薄らぐと、ようやく「近く」に想えることができるようになったのかもしれない。

泣かんでええ。

泣くほどのこととちゃう。

うちはおる。

ここにおる。

いくたびも、3月まで放映されていたNHKカーネーションのラストシーンの、糸子さんのナレーションが頭をよぎり。


ようやく最近「そこに、おってな。」と遺影に言えるようになった。







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Posted by のんたん  at 01:43 │思う