2015年07月09日

触るる触れざるゆふぐれの「手」

わが肩に触るる触れざるゆふぐれの手があり少し泣きたい今は
小島ゆかり (『ヘブライ歴』)


 ――ゆうぐれという狭間の時間にあって、私がほんの束の間に感受した、あるけれども無い手。どうやってもたったいま顔を見ることができないあなたの、ここには無い手、あってほしい手、あるような気がしてしまった、手――評:笠木拓 (2011/04/20)

ー「京大短歌」より引用ー


感情のままに「泣いている」のではなく「泣きたい」自分の心を自覚して、でもそれは「少し」なんだと加えることで

身を落ち着かせている感。

いくたびか、声にして。

言霊をいただく。

触るる触れざるゆふぐれの「手」






タグ :小島ゆかり

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Posted by のんたん  at 10:29 │思う朗読とともに