2015年07月19日
男性合唱

今日は市民音楽祭コーラスの部。影アナで進行を務めた。
j女声合唱がほとんどで、美しい優しい歌声に癒されつつ心をこめてアナウンスをさせていただいた。
写真は昨年ある男声合唱団の発表会で組曲の朗読をさせていただいたときのもの。
この団体も出演されていた。
男性合唱には少し思い入れがある。
定年したら。
ソバ打ちやりたいな。道具そろえたりしてw
合唱やってみたいな、男性だけの合唱団って地元にあるかな。年してからでも入れるかな。
そんな夢見言をたまに口にしていた夫。
休日さえままならず、帰宅さえままならずに職場のソファーで仮眠をとってまた朝になり、
そんな仕事を50代に入っても続けていた彼には、定年の先は夢の世界だっただろう。
生きていれば、もう定年の年を迎える。
もしかしたら、このなかに、彼がいたかもしれない。
出番を待つ舞台そでに控える男性たちの中に、彼の姿を探す。
いるはずもない、でもいたかもしれない彼を探す。
控えめな人だ。きっと列の後ろの方で所在なげに緊張して立っていただろう。
影アナ席にいる私を、ちらっとみて、目が合うと、バツが悪そうに知らん顔をして、でも少し口元がほころんで。
そんな想像をしながら、ステージに入っていく一団を見送る。彼の背中を見る想いがする。
そしてマイクのスイッチを。
「次は~~~~のみなさんです。曲目は。」
彼が、歌っていたかもしれない。
そう思うとじんわりと目が熱くなる。
いまでも、いろんな場面でふと、あなたが、そこにいる。 と思ったりしている。