2010年05月08日

塩尻・洗馬・短歌~縁~


塩尻に居をかまえることになった時、それは偶然で自分にはなんの縁もゆかりもない土地だと思っていた。

けれど、今になってみると、やはりご縁があった土地なのだなと思う。

3年前父が実家を売却してケアマンションに住み替えをするとき

荷物を片付けに通った。

戦前からの古い家だったので、亡き母の荷持ちはもちろん、

先代、先々代の荷物も結構そのまま残っていた。

わたしの祖父の荷物は書籍がほとんどで、古い写真もいくつか残っていた。

教師であったということしか知らなかったが、旧「 洗馬中学」に赴任していた形跡が残っていた。

そして残された多くの書籍が「短歌」に関するものだった。

祖父は、歌人であったらしい。

島木赤彦、四賀光子などの本、とくに太田瑞穂の本が多い。

「太田瑞穂先生送別歌会」なるプリントや、塩尻内の教師仲間で作った同人誌などもあった。

縁あってここ数年、塩尻の短歌フォーラムの影アナや学生の部の司会をやらせていただいてきたが、

残された資料を手にした時、祖父に導かれてこの土地に、あのステージにたどりついたのではないか、と感じたりした。

わたしは、短歌の世界を知らないが、知らないなりにも

時間をかけて読んでいくことも、供養になるのかな、と思ったりしている。


先日、小曽部の分校跡を訪れたときの風は、祖父とともに感じたようななつかしさがあった。


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Posted by のんたん  at 11:49 │思う