2012年03月12日

堕落論

「堕落論」坂口安吾

人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。

堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。

だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。

人間は可憐であり脆弱ぜいじゃくであり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。




堕落するにも、強さが要るね。

へたれには、人間に戻ることさえも、また難題なはなし。。。

堕ちきれんなぁ。。

かなりの堕落の中に居ながら、自分可愛さが汚れん道を模索する。

堕ちきれんかったら、自分を取り戻せないんだろか。。わからん。

まだ、足がはえない幽霊で、いる。





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Posted by のんたん  at 00:11 │思う

この記事へのコメント
禿しく同意!!
Posted by jin.jin.jin.jin. at 2012年03月12日 08:10
jinさん

体調どうね?
おへそ治ったら、おんざ、しよ。
Posted by のんたんのんたん at 2012年03月12日 10:28
 坂口安吾・・・人生を無気力に眺めていたときに、高校の担当ではない先生に紹介してもらって、ツボにはまった作家でした。
今で言う『不登校』で、学校という組織を理解できず、それを理解どころか聴いてももらえず、ヤケッパチのように東京の学校に行きました。
当然のことながら、学校にも教師にも期待せず本と絵と映画の日々でした。
 そんな中で坂口安吾に出会えました。
一番のお気に入りは『夜長姫と耳男』でしたが、今でも色紙に書いたりするのは坂口安吾のよくかいていた・・・人生七転八倒、あちらこちら命がけ・・・です。
 堕落・・・落ちきる覚悟・・・人間の弱さと味わいの染みる作品です。
Posted by ダッタ at 2012年03月12日 15:20
ダッタさん

多感な青春期を過ごされましたね。

学校や教師に期待しなかった分、ご自分の世界を作っていける時間をフルに持てたことが、今のダッタさんをつくったのかしら。

わたしも不登校気味に小、中と過ごしましたが、高潔なものではなく、いずれも男子教師のセクハラがもとでした。淫靡な匂いのする子供であったようで、登下校時にチカンに追いかけられることさえあり、母にもその特性を疎まれました。自分が嫌いでした。

生まれ落ちたこと自体が堕落、太宰に惹かれました。
読書は、身近な人間関係より自分を救ってくれた世界。
多読はしていませんが、琴線に触れたものを反芻して半生を過ごしています。
Posted by のんたんのんたん at 2012年03月12日 19:06