2015年06月13日
ドアを少しあけ

おーい。がんばるねぇ、今夜もやるのか?
ねないか? 先にねるぞ? ほどほどにしろよ。
5年前までは。
家事が片付き、おばあちゃんを寝かしつけようやくお仕事タイムになった私が仕事部屋にこもると
夫がドアを少し開けて、いつもそんな風に声をかけてから寝室に行った。
時には夜中にトイレに起きた時にも同じように少しだけドアを開け、目をしばたかせて
「まだやってるんか。よういじゃねぇなぁ。朝までには少しねろや?」と声をかけてくれた。
今描いている漫画のお題が、ちょうどそんな場面。
パートと通訳と関連サークルで忙しく寝不足な妻を気遣う夫のシーン。
コンテを書きながら、記憶の奥にあったそんな風景がフラッシュバックしてきた。
私はその声掛けに何と答えていただろう。
うん、ありがとう。ごめんね。背中でそう答えていただろう。
パソコンの画面から目を離すこともなく。
お互いの老後がこの先にあると信じ切っていた甘えだった。
今なら、画面を閉じて、ありがとう。わたしも横になるね。と席を立って寝室に行き、彼の寝息を嬉しく聴くだろう。
今なら。今さら。
せんなきことだが。
せめて、漫画の夫の絵は、彼に似た顔を描きたいと思う。
2015年06月13日
来週は父の日

来週は父の日。
お墓参りに行こう。
実家父と嫁ぎ先義父のところを回ろう。
義父には、義母の息災であることと、東京の弟さん夫婦も含めみな元気に頑張っていることを。
実家のお墓には、お酒もかけて洗おうか。
あ。父だけじゃ母が怒る(笑)
母の分は奇麗な色で、仏花らしくないのを選んで。
秋の報告がかなわなかったこともわびつつ。
手を合わせてこよう。
8年前、実父を囲んで息子たちととった写真。
この子たちも大人になった。